M!LK 佐野勇斗&山中柔太朗 リアルな美容事情と結成10周年を迎えたグループへの想い

アイドルグループM!LKとして活動する佐野勇斗と山中柔太朗。目を奪われる頭身と端正な顔立ちに、飾らない佐野の人柄と、温厚な山中の人柄。音楽活動にとどまらず、俳優、モデル、バラエティと個人で新たな分野での活動を広げている今も、グループへの熱量は変わらない。彼らが自分らしさを保ち、自由にはばたけるのは、M!LKという帰るべき場所があるからなのかもしれない。


─ 撮影はいかがでしたか?

佐野勇斗(以下S) おしゃれな雰囲気で良かったです。
山中柔太朗(以下Y) ファッションもヘアスタイルも、アイドルとしての撮影とはまた違った抜け感のあるスタイリングで楽しかったです。

─ 美容に関するこだわりはありますか?

S 僕は過不足なく、必要なケアだけをシンプルに済ませるのが自分の肌に合っているみたいで、今はオールインワンアイテムを使っています。昔は美容液とかパックとか、いろいろ試していた時期もあったけど、逆にニキビができちゃったりして。ベタベタするのも苦手だし、少し乾燥してるくらいの方が調子がいいんです。いかにうるおいを持たせないかみたいなところがあって。
Y 持たせないか⁉ でもその感覚ちょっとわかるかも。僕はめちゃくちゃ乾燥肌なので、好きなスキンケアブランドのアイテムを一式揃えてライン使いをしています。

─M!LKで美容に詳しいメンバーは?

Y たぶん僕がいちばん気を使っているんじゃないかな。元々肌が弱かったので、こだわらざるを得なくなったこともあって。
S 僕も詳しいは詳しいんですよ!流行っているものをSNSでリサーチしたり、メイクさんからおすすめされたものを買ってみたり。スチーマーとか美顔器も持っていて試したんだけど、結果的に今は使ってないってだけで!
Y あとは強いて言えば、塩﨑太智が韓国好きなので、韓国コスメや美容液系のことについても詳しい気がする。(吉田)仁人と(曽野)舜太は元々肌が強くて荒れないんですよ、だから何もしてないと思います。
S M!LKってちょっとかわいいイメージあるんですけど、じつは男子校の部活動のような空気感に近いから意外といないんですよね。
Y でも美容やメイクに関心を持つことはやっぱり大事だなって思う。僕も肌荒れを気にしていた方なのですごく気持ちがわかるんですけど、肌が荒れてると、気持ちも落ち込むじゃないですか。顔を上げて人の顔を見て話すのも億劫になってしまったり。そういうのがメイクひとつで解決できるんだったら嬉しいですよね。ちょっとファンデーションを使うとか。自分の機嫌を取るひとつの選択肢として取り入れてみるのはすごくいいことですよね。

─食生活や体づくりで気をつけていることはありますか?

Y はやちゃんは、元々ガタイがいいよね。
S そうだね。兄弟もみんなデカいから、そういう血筋なんだと思います。作品に合わせてちょっと痩せて見えた方がいいときは集中して絞ったりすることはあるけど、それ以外はありのまま生きてます。お菓子が大好きで深夜3時とかに食べちゃったりもするし。弟たちもよく食べるから、実家にもお菓子の箱がたくさんストックしてある。
Y お菓子好きだよね~。
S お菓子好き!(撮影現場にあったお菓子を手に取って)ここにあるお菓子全部好きだもん。逆に柔太朗は全然食べないよね。
Y うん、でも今増量中。元々筋肉がつきにくい体質でそれが悩みなんだけど、脂っぽいものは控えつつ量を食べることを意識して、ジムにも通って。少しずつだけどやっと実感が湧いてきて楽しくなってきました。

─ グループのメンバーで集まることはありますか?

S ご飯に行くことはあんまりないけど、俺の家に集まることはあるよね。
Y それはあるね。佐野さんが外食嫌いだから(笑)。あとは仕事やライブ終わりにたまに行くことはあるけど、みんなで集まれるならせっかくだから撮影しようよ、って仕事になっちゃうことが多いんですよね。
S でもちょうどこの間焼肉行こうってみんなで話してたよね。年末に行く予定が行けなくて新年会だねって言ってたんですが、もう1月終わっちゃったんだ⁉(撮影は2月上旬)忘年会かな(笑)。
Y お盆くらいでお願いします(笑)。近々実現できたらいいですね!

─ 休日に男友達同士で遊びに行くなら?

S 最近はサウナかな。一日休みってなかなかないから、ちょっとした時間に行けるので。この前もメンバーを誘って行きました。柔太朗にも連絡したけどその日はすでにサウナ行っちゃってたんだよね。
Y そうだったね。
S 僕は外に出るのがあまり好きじゃなくて、全部家で完結させたい派なので、もう家にサウナ作っちゃおうかなと思ってます。
Y 俺は男2人でグランピングに行ったことがあるんですが、バーベキューして、あとはただゆっくりしてしゃべってるだけだったんだけど、そういう時間が良かった。テーマパークもメンバーと行ったんですけど、だいちゃん(塩﨑太智)がディズニーオタクで、分刻みでスケジュールを組むんですよ。後ろ追いかけているだけで、気づいたら一日が終わってた(笑)。
S 俺も3回か4回くらい一緒に行ったことあるな。
Y 俺ら2人ではないね⁉
S あ、そうかも、ないねここだけ!でも今行くならやっぱりカメラ回したくなっちゃうよね。

─ そんな仲のいいM!LKのみなさんの活動についても伺いたいのですが、まずは結成10周年おめでとうございます!

S&Y ありがとうございます‼

─ 新アルバム『M!X』がリリースとなりますが、制作はどのように進められたのでしょうか?

Y タイトルはメンバーみんなで話し合っていろいろな案が出ましたが、『M!X』の「X」がローマ数字の10(Ⅹ)になっていて、10周年も迎える今の僕たちにぴったりだと思って決めました。楽曲に関しては、5人で意見を出し合いながら、最終的には佐野さんがまとめ上げてくれました。M!LKにはそれぞれ制作担当があって、佐野くんは曲とコール。
S コール⁉確かにたまにやってます(笑)。
Y 僕は衣装やグッズ、演出は塩﨑とか。全員で話し合いながらも、最終的には担当メンバーが取りまとめます。
S とくに今回のアルバムは、結成してから今まででいちばんと言っていいくらい、たくさん話し合ったんじゃないかな。表題曲も、最終的にかなり攻めた曲を選びました。それがフックになって、M!LKの存在がもっと広がればいいなっていう思いも込めて。
Y M!LKには“変幻自在”というコンセプトがあるんですが、あらためてその言葉を体現したようなアルバムに仕上がったと思います。

─ 制作で印象に残っていることはありますか?

S 「Buffalo Shuffle」のサビ前にちょっとした決め台詞があって、それぞれ収録したんですが、僕が最後の収録だったので、全員の音源を聴けて。(吉田)仁人の言い慣れていない感じがツボに入っちゃって、10分くらいレコーディングが中断しちゃったことがありました。
Y 一応リーダーなんだけどね(笑)。僕は「ブンブンブン」のタイトルを決めた時。元々歌詞が決まっていて、タイトルも歌詞から引用した方がいいよねという話になって。「ブンブンブン、どう?」って誰かが言ったら盛り上がって、夜のテンションもあってそのまま決まっちゃいました。結果的にはユーモアがあって良かったなと思います。とてもいい曲なので、ぜひ聴いてほしいです!

─ お気に入りの楽曲はありますか?

Y 「Diary」が好き。スローテンポで、今っぽさが感じられる曲です。ここだけの話、サビはソロで歌いたかったと思うくらい。レコーディングもそれくらいの気合いを入れて臨みました。
S 「LUCKY CALL」は、M!LKらしさは感じるけど、今までの楽曲にはあまりない雰囲気があって気に入っています。最初の話し合いでファンソングを作りたいとなって、いくつか候補を送ってもらいました。ありがとう系の楽曲ってミディアムバラードなものが比較的多いなかで、この曲はロカビリーテイストで歌っていてすごく楽しくて、ライブでもきっと盛り上がるだろうなという想像ができました。
Y コールアンドレスポンスがあったらより楽しいよね。
S 考えなきゃ……!

─ アルバムはどういったシチュエーションで聴いてほしいですか?

Y いろいろなテイストの楽曲が入っていて、そういった意味での「M!X」でもあるので、どこで聴いてもらっても楽しめると思います。
S それこそ男友達同士のドライブで聴くのもめちゃくちゃいいんじゃないかな。

─ 最後に、M!LKとして2025年はどのような年にしていきたいでしょうか?

S 去年の後半から今にかけて、ありがたいことにM!LKを知ってもらえる機会がより増えて、10年やってきたことがようやく実を結んできたなと実感しています。今年はさらにM!LKというグループをより明確に覚えてもらえるようなアクションを起こしたいです。今までやってきたことを、今まで以上に気持ちを入れて取り組んでいければ、結果は自然とついてくるのかなと思っています。
Y 同じく!さらに言えば、歌番組や『紅白歌合戦』への出演を目指して、実績を残せる一年にしたいです。なんとなく知られている、じゃなくて、「『紅白』出てたグループでしょ?」って言ってもらえるような、形としての結果が見える年にできるように頑張りたいです。

佐野勇斗

1998年3月23日生まれ、愛知県出身。2014年に結成されたボーカルダンスユニット「M!LK」のメンバーとして活動を開始。2015年公開の映画『くちびるに歌を』で俳優デビュー。最近では、映画『六人の嘘つきな大学生』や、ドラマ『マイダイアリー』、NHK連続テレビ小説『おむすび』に出演。2月14日(金)から公開の劇場版『トリリオンゲーム』に出演中。グループではメンバー想いの兄貴肌な一面も見せ るグループ最年長。

山中柔太朗

2001年12月23日生まれ、栃木県出身。『BATTLE BOYS1st 全国選抜』を経て、2018年8月に「M!LK」に加入。同年、ドラマ『高嶺の花』で俳優デビュー。ドラマ『飴色パラドックス』でW主演を務め、その後も話題作に続々と出演。今年公開の映画『BADBOYS -THE MOVIE-』、『君がトクベツ』への出演も控えている。ファッションについて人一倍、興味と感性が強く趣味の衣装製作では独創性の高い ファッションセンスを発揮している。

M!LK

2014年11月結成。佐野勇斗、塩﨑太智、曽野舜太、山中柔太朗、吉田仁人からなる5人組ダンスボーカルグループ。グループ名には「何色にも染まることの出来る存在に」という意味が込められている。2025年3月5日(水)にメジャー2ndアルバム『M!X』(読み:ミックス)をリリース。


Photography: RYOTA CHIBA
Hair & Makeup: HIKARU MOCHIZUKI @ONTASTE
Styling: HIROMI NAKAMOTO
Edit & Interview: YUKA ENOMOTO

こちらの情報は『CYAN MAN 2025年4月号』に掲載された内容を再編集したものです。