「奇跡の30歳」として脚光を浴びる BUDDiiSのリーダー・小川史記が愛される所以

「奇跡の30歳」として注目を集める小川史記。ダンスボーカルグループ・BUDDiiSのリーダーとして活躍する彼は、チーム最年長でありながら、時にメンバーにいじられ、全力のツッコミで返す、仲間想いの愛され兄貴だ。今回はその愛くるしさに隠れがちなスタイルの良さとセンスの良さを活かし、ファッショナブルに振り切った姿を撮影。“可愛い”を超えた“かっこ可愛い”、ボーダーレスで新しい小川史記の魅力に出合った。


─ 撮影はいかがでしたか?

楽しかったです! これまで、ファッション系の撮影をあまりやったことがなかったので、お話をいただいた時はすごく嬉しくて、思わず飛び跳ねました(笑)。前号のSHOOTのページもかっこよかったので、今日を楽しみにしていました。

─ 嬉しいお言葉ありがとうございます! 普段メイクはされますか?

プライベートではしませんが、お仕事のときにたまに自分でメイクすることもあります。こだわりは涙袋と眉毛かな。自眉が短いので、足りないところを足すように描いています。メイクをするのとしないのとでは、見た目はもちろん気分もまるで違うというか。やっぱりテンションが上がりますね。メイクしてる時間って、「睡眠」「人と会う」と並んで人生のなかで好きな時間ランキングベスト3に入るかも(笑)。プライベートでしないぶん、より特別感を感じられるのかもしれないです。

─ 性別関係なくそうやって前向きに感じられるのがメイクのいいところですよね。「奇跡の30歳」という代名詞も納得のお肌の綺麗さですが、自分なりの美容ルールはありますか?

ありがとうございます(笑)。とは言え、やはり歳を重ねていくと、例えば長時間の現場のときなどに、段々と肌が下がってくる感覚があるんですよ。あとは、お菓子を食べるとすぐにニキビができてしまったり、食事の内容が肌に出やすくなりました。奇跡を保てるよういろいろと頑張っています(笑)。デイリーケアでは化粧水とクリーム、時々パックも取り入れるようになりました。最近スキンケアを新しいブランドに一新してライン使いしているのですが、僕の肌に合っているようで調子がいいです。サプリでのビタミン補給も欠かせません。毛穴洗浄やサマークールなど、美容クリニックでのメンテナンスも定期的に行うようにしています。

─ BUDDiiSで美容に詳しいメンバーは?

SHOOTかな。KEVINはメイクがとても上手。僕も関心は高い方だけど、知識量で言うとそこまで詳しくないんです。クリニックも、自分でいろいろ調べるというよりは、知り合いに紹介してもらったところに通うことが多いです。メイクに関しては、僕含め苦手なメンバーと、器用にこなせるメンバーがちょうど半々くらいに分かれているので、できる人にラメはどの辺にのせるといいとか、アイシャドウの幅はこれくらいとか、いろいろ聞いて教えてもらっています。

─ お気に入りの香りはありますか?

ウッド系が好きです。今愛用している香水が、ウッディな雰囲気のなかに少し甘さも感じられるような奥深い香りですごく気に入っています。一度ハマると同じアイテムをずっと使い続けるタイプで、以前も長いこと同じ香水を使っていたのですが、たまたま今の香水に出合ってビビッときてしまいました。いろいろ試したいという思いもあるけど、結局同じものに戻ってきてしまうんですよね。家でたくお香もウッド系で、リピート買いしています。

─ ご自身で美容アイテムをプロデュースするとしたら?

リップ。つけてもすぐ乾燥を感じてしまったり、自分自身、合う合わないが結構多くて。ぷるぷるにうるおいながら、血色感もプラスしてくれるような色つきリップをプロデュースしたいです。あとは香りのアイテムも好きなので、フレグランスとかもいいかも。自分のブランドを持っているのですが、ファンの方からも「美容系のアイテムを出してほしい」という声をいただくことが多いので、それこそ香水とか。ぜひチャレンジしたいですね。

─ ヘアオイルは、香りにもこだわれるし、老若男女使えて良さそうですがどうですか?

確かに。ヘアオイルいいですね! すごい、アイディアもらっちゃった。

─ ぜひ商品化、お願いします(笑)。趣味はありますか?

趣味と言える趣味がなくて。強いて言えば、コーヒーは毎朝豆を挽いて飲んでいます。この業界で活動する前にカフェで働いていたこともあって、結構こだわりがある方かも。お気に入りのお店があって、いつもそこに豆を買いに行きます。とくに浅煎り、中深煎りでフルーティーな印象の豆が好みなんですが、味わいに限らず、豆を挽いているときの香りとか、コーヒーを淹れている時間が好きで、日々のルーティーンになっていますね。

─ 素敵なおうち時間ですね!

あと最近、サボテンと少し大きめの観葉植物を買いまして。朝起きたら太陽に当ててあげるとか、ちょっと話しかけたり、名前までつけちゃいました。名前、初出しです! ずばり「キーパー」と「ハウル」。深い意味はないんですが、サボテンはトゲトゲしてて、守ってくれそうだなと思って「キーパー」、大きい方は、ジブリ映画の「ハウル」がかっこよくて、そのままもらいました。元々独り言が多いので、植物があると話し相手ができてちょうどいいです。「キーパーおはよう」とか、「ハウル太陽欲しいね」って(笑)。そうしたら、いよいよ花まで買うようになっちゃって。家に緑があると、空気が澄む感じがしてリラックスできますね。

─ 体づくりで心がけていることはありますか?

今年に入ってから、本格的に体づくりをしようとジムに頻繁に通うようになりました。BUDDiiSのメンバーは細身な子が多いので、一人くらいはマッチョがいてもいいかなと思って。キツくなってからの「あと1回」を乗り越えられたときの達成感がクセになって、楽しみながら頑張っています。メンタルも鍛えに行っている感覚です。

─ 食生活で気をつけていることはありますか?

ライブ前などは調整しますが、当日は本番中にエネルギーを消費しちゃうのでめちゃくちゃ食べますし、筋肉量を増やすためにも食事はしっかり摂るようにしています。グループ随一の大食漢で、この前もヒレステーキ600gをぺろりと平らげちゃいました。メンバーとも食事に行くんですが、とくにSHOOTとYUMAが、リハーサル終わりに「飯行くか〜」って言ったらくっついて来るので、一緒にご飯を食べることが多いです。

─ BUDDiiSの活動についても伺いたいのですが、現在は8都市15公演のZeppツアー『BUDDiiS Tour 2025 – JOURNiiY Ⅱ -』が開催中ですね。

2年振りのZeppツアーということで、僕たちも開催をとても楽しみにしていました。Zeppの魅力はなんと言ってもお客さんとの距離の近さ。お互いの声や熱量が届きやすくて、一体感が生まれやすいです。複数の公演に来てくださる方も多いので、毎公演飽きずに楽しんでいただけるよう、演出を変えるように趣向を凝らしてますので、残りの公演に参加される方も、ぜひ期待して待っていていただけたら嬉しいです。

─ ライブの構成や演出などはメンバーで話し合いながら詰めていくんでしょうか?

基本的には僕とFUMIYAで構成を練っています。0ベースからライブテーマなどの大枠を決めていくのが僕で、テーマに沿ってより細かな演出などを詰めていくのがFUMIYA。最年長&最年少コンビですが、お互いのいいところを引き出し合いながら進められてるし、他のメンバーもいつもポジティブな反応を返してくれるので、すごくやりやすいです。

─ これまでで、思い出に残っているライブのテーマや演出などがあれば教えてください。

去年末にさいたまスーパーアリーナで開催したライブは、とくに思い出深いですね。ライブ決定の知らせを受けた時、まさかこんなに早くアリーナのステージに立てるとは正直想像もしていませんでした。本当にファンのみなさんのおかげだと思います。僕らが子供の頃から描いていた夢が、想定していた以上のスピードで次々と叶っていくシーンをライブの演出として落とし込んで、キラキラした気持ちをファンの方ともシェアできたらいいなと思い、『未来日記』というテーマをつけました。

─ さらに今年の9月にはグループ結成5周年を記念したアリーナツアーの開催も控えているとのことで、盛りだくさんな1年ですね!

本格的な打ち合わせはこれからなんですが、会場が大きくなればできることも多くなるので、何をしようか今からワクワクしています。まずはZeppツアーをやり切って、いいエネルギーを9月のライブにも繋げていきたいです。

─ 最後に、これからチャレンジしたいことがあれば教えてください!

グループとしては、より多くの方にBUDDiiSを知っていただくというのが今年の目標です。そのために個人活動にも熱を入れて取り組んでいきたいです。僕の場合、バラエティのレギュラーをやらせていただいているのですが、今年はもっとたくさんの番組に呼んでいただけるよう頑張りたいです。あと今日みたいにモデルのお仕事もやっていきたいです。グループのコンセプトや楽曲の雰囲気的に「可愛い」と言っていただけることが多くて。それももちろん嬉しいのですが、だからこそ、今回のような個人のお仕事では、グループ活動のときとはまた違った「かっこいい」一面をお見せできるのが嬉しいなって。バチバチにかっこいいのとかやってみたいですね。髪の毛かき上げたり、ワイルドめなヘアとか。ぜひ次回、お願いします!

小川史記

1994年11月21日生まれ。埼玉県出身。2020年に結成されたダンス&ボーカルグループ「BUDDiiS」のメンバーであり、リーダーを務める。現在、8都市15公演のZeppツアー『BUDDiiS Tour 2025 – JOURNiiY Ⅱ -』が開催中。個人では、『よるのブランチ』(TBS)にレギュラー出演中。またオリジナルブランド「LILRIVER」のプロデュースを手がけるなど、幅広い分野に活躍を広げている。


Photography: KAZUKI IWABUCHI @TRON
Hair & Makeup: OYA
Styling: TOMOKO SUGIYAMA
Edit & Interview: YUKA ENOMOTO

こちらの情報は『CYAN MAN 2025年6月号』に掲載された内容を再編集したものです。