八村倫太郎 ユーモアと真剣さが交差する挑戦の軌跡
26 Dec 2025
華やかな目鼻立ちと爽やかな笑顔が印象的な俳優・八村倫太郎。ダンス&ボーカルグループ・WATWINGのメンバーとして、圧倒的なパフォーマンス力だけでなく、トラック制作にも関わりながら、自らの表現の幅を広げている。素直で好奇心旺盛、コミュニケーション好きで、ユーモアを大切にして人々を楽しませる。かと思えば、親しみやすさの中に時折見せる緊張した表情や受け答えから、根の真面目さと周囲への気遣い、ひたむきさが垣間見える。俳優として、グループの一員として、熱い思いと新たな挑戦を両輪に、自分だけの道を切り拓く。
─ 撮影はいかがでしたか?
じつはCYAN MANにはたくさん僕の知り合いが出演していて。みんながおしゃれに仕上がっているのを見て、僕もいつかは呼ばれたいなって思っていたんです。そしたら声をかけていただいたのでとても嬉しかったです。お仕事でメイクが映えると言っていただくことが多くて、してもらうのも好きなので、今日はCYAN MANの世界観とも相まって、新鮮で楽しかったです。
─ 普段メイクはされますか?
自分でメイクをしてお仕事をすることもあります。コンサートとかイベントとか。その時はコンシーラーをしたり、ライブのときは汗でヨレないようにパウダーをしたり王道のことをしています。あと眉毛にはこだわっていて、目元をはっきりさせるために眉マスカラでしっかりと毛を立たせるようにしています。それだけで印象が全く違って見えるので。あと、僕はリップの色が赤の中でも少し暗い赤や濃い赤の方が似合うので、そういうのを選んだりしています。WATWINGでは(古幡)亮はメイク、(鈴木)曉はヘアセットが得意なので、あまり得意ではない僕と(髙橋)颯は助けてもらうことが多いです。
─ 美容ルーティーンはありますか?
昔、男友達と一緒に風呂に入ってスキンケアしてた時に、「おまえ、雑すぎる」って怒られたくらい適当というかそもそもレベルが低いんですが(笑)、メイクをした日はクレンジングジェルで落として、洗顔後に導入化粧水をして化粧水、あれば美容液塗って乳液みたいな感じです。導入化粧水はヘアメイクさんに教えてもらって使ってみたら、肌の調子が良くなって。一度切らした時に面倒くさくなっちゃって買わなかったんですが、そしたら荒れ始めてしまって。そこから継続して使うようになりました。

─ 最近ハマっていることはありますか?
トレーニングです。怪我をしてからちゃんと体と向き合おうと思ったのがきっかけなのですが、トレーニングをしているときの方が自己肯定感も上がるし、常にパフォーマンスに対して準備できる気がして続けています。トレーニングを始めてから不思議と自炊もするようになりました。食生活にも気をつけているのですが、あまりにもいろんな部分に気を使いすぎると疲弊してしまうので、適度に手を抜きながらバランスを上手くとるようにしています。メンバーともどんなルーティーンでトレーニングしてるのかとか、何を食べているのかとか、最近はそんな話ばっかりです。
─ お休みの日は何をしますか?
友達と会います。ジムに行ったあとに友達に連絡をして一緒にご飯を食べたり、走ったり、温泉とかサウナに行くことが多いです。この冬は、スノボがしたいです。数回しかやったことがないんですけどすごく楽しかったので、今年は友達とスノボをやりに行きたいですね。あとは遠くに旅行に行きたい!
─ ご自身の性格は?
めっちゃ考えるタイプです。考え好き。でも時には考えすぎす、奔放でいることも必要だったりするから、頭でっかちになりすぎないように気をつけています。あと、新しい場所とか新しい人に、すごく緊張してしまうタイプなんです。新しい環境や、ライブ前、お芝居でも緊張するので、どう頑張って乗り越えるか毎回戦っています。自分なりのコツは、できるだけ早い段階で自己開示をすることだと思っています。そして早めに人前で恥をかくこと。この人ちょっと抜けてるかもって思われた方が、ちゃんとした真面目な部分を見せたときに印象のバランスがいいと思っているので、そこはすごく意識しています。
─ 『WATWING LIVE TOUR 2025「honest」』の真っ最中ということですが、ツアーはいかがですか?
ツアー名が「honest」ということで、正直な気持ちで音楽を通してファンのみなさん、Windyと真正面から向き合いたいという意思表明がテーマになっています。ツアーはとにかくめっちゃ楽しいです! 自分ってこんなに音楽が好きで、Windyのみんなと一緒にライブをすることがこんなにも楽しいんだってあらためて実感しています。それと同時にとてもハードです。でもどの公演も最高値を出せるように、そしてどんどん更新していけるように、日々体のケアに向き合っています。ひとつのことにこれだけ向き合うことは人生で今までなかったので、本当にいい経験をさせてもらっています。それに伴ってすごく自分自身の成長も感じています。なので、ラストの東京ガーデンシアターでの公演後に、一人のアーティストとしてどれだけ成長しているかがすごく楽しみです。

─ YouTubeを拝見しても、WATWINGのみなさんのありのままの姿が素敵だなと感じます。
ありがとうございます! ライブでもそのままの姿を見せたいと思っています。みなさんがYouTubeや音楽を通して感じた僕たちのイメージに、ライブで変にギャップをつくりたくないんです。この人たちはこの感じだし、この音楽をやる人たちはこの人たちなんだというのをライブでは感動に変えたいですね。
─ ツアーの見どころをお願いします!
“迫力”と“感動”です! ライブハウスツアーを通して距離の近さや一体感を得た僕らが11月以降には待っているので、そこで与えられる迫力と、みんなで創ったライブで生まれる感動を、ツアーでお見せできると思います。
─ 最後に、今後の展望を教えてください。
役者としてもアーティストとしても共通しているのは、ヒットを生みたいということです。今までにも素晴らしい作品や音楽を発信しているんですけど、気づいてもらえるということが貴重で重要だと思っています。なので、すでに僕のことを知ってくださってる方には感謝してもしきれないんですけど、もっとより多くの人に届いてほしいです。アグレッシブさを持って頑張っていきたいと思うので、ぜひ楽しみにしていてください!
八村倫太郎
1999年生まれ、神奈川県出身。ダンスボーカルユニット・WATWINGのメンバー。2021年にドラマ『ホメられたい僕の妄想ごはん』(TVO)で俳優デビューし、映画『サバカン SABAKAN』(2022年/金沢知樹監督/キノフィルムズ)やドラマ『君の花になる』(TBS)などに出演。2024年4月から情報番組『王様のブランチ』(TBS)にもレギュラー出演し、俳優・アーティストとして活動の幅を広げている。
Photography TOMOYO TSUTSUMI @ende
Hair & Makeup OYA
Styling HARUKI UCHIYAMA @TRON
Edit & Interview YUKA ENOMOTO
こちらの情報は『CYAN MAN 2025年12月号』に掲載された内容を再編集したものです。