“今”を生き、進化を続ける 俳優・松本怜生の新たな旅路
27 Feb 2026
端正な顔立ちに、ピュアさと妖艶さが同居する瞳。そのビジュアルと柔軟な演技力で抜群の存在感を放つ俳優・松本怜生は、今まさに勢いに乗っている。好青年の役から、能天気で憎めないキャラクター、ヒール役に、誰もが唸る女装役まで─注目作で確実に結果を残し、新たな表現にも臆せず挑んできた。彼を“かっこいい”と評する人もいれば、“美しい”“かわいい”と語る人もいるだろう。素の自分を飾らず、与えられた役と真摯に向き合い、“今”に全力を注ぐ。その生き方はどこまでもまっすぐだ。そして今、彼は新たな挑戦へ向けた旅の準備を整えている。より高い場所へ到達するために。
─ CYAN MAN初登場でしたが、いかがでしたか?
楽しかったです! 撮影内容もすごくかっこよくて、自分の好きなスタイルでした! 今髪が短いので自分でもどんなスタイリングがいいか模索中だったのですが、スタッフのみなさんが素敵にしてくださって新しい発見がありました。銀色のアイラインのルックがとくにお気に入りでした。夜のシーンにもぴったりでしたね! 自分で言うのもなんですが、僕は夜の方が似合うと思っているので、今回の撮影は自分の中でもしっくりきました。夜型だし、完全に月属性だな〜と思っているので、次もぜひ夜撮影でお願いします(笑)。

─ 普段メイクはされますか?
大学生の頃からメイクをするのが好きで自分でよくやっていました。僕ずっとG-DRAGONさんが好きで、彼への憧れをきっかけにメイクを始めたんです。当時は、YouTubeで「メンズメイク」「アイライン・アイシャドウの引き方」とかを調べてイチから独学でやっていたんですけど、G-DRAGONさんの影響でちょっと奇抜なメイクが好きだったので、今考えると、アイメイクも濃かったし、ヒゲも隠せてないし、よくあんな格好で外に出てたな、って思います。まだメンズメイクが主流ではなかったので、友達にもいじられてました(笑)。でも、今はスキルアップして前よりは上手くなっていると思うので、まぁあれはあれで良かったなって(笑)。最近は学生時代の時よりもメイクする機会は少なくなってはいるんですけど、いざというときにはしています。
─ ご自身のスキンケアや美容のこだわりはありますか?
乾燥対策に毎日パックをしたり、美顔器や空気清浄機を使ったり、水をたくさん飲むようにしています。かなり肌が弱いタイプなので皮膚科にも通っています。あと、表情筋のトレーニングを欠かさずやっています。僕は男性はフェイスラインが大事だと思っています! よく女性も男性の横顔のラインが好きとか言うじゃないですか。フェイスラインってメイクとかでもごまかせないものなので、ミューイングをお風呂でしています。筋肉をつけている人はだいたい、フェイスラインも綺麗になります。とにかく美容には何よりも努力が必要ですね。「いいよね、イケメンは」とか、そういう言葉で片付けないでほしい!(笑) 努力してここまで来ているので!
─ 食生活で気をつけていることは?
今年は、麺とパンは食べていません。小麦とグルテンフリーならぬ、麺とパンフリーです(笑)。あとはカフェインも抜いています。カフェインを抜くと肌が乾燥しづらくなるし、消化不良にもなりにくくなるんです。その代わりに水か炭酸水を飲むのですが、炭酸水はカロリーがないけど満腹感を得られるし、肌の調子も良くなる感じがするんですよね。だからダイエットを始める方にもまずは炭酸水から始めることをおすすめしたいです。
─ 香りのこだわりはありますか?
香りもの好きなんですけど、僕本当に感覚型なのでこの香りが好きっていうのがないんです。香水もひとつずつ嗅いでみて、「これだ」って思ったものを買うのでなんの香りかもわかってなくて……。なので持っている香水は系統がバラバラで、その日の気分でつける香りを替えています。ドラマの撮影現場では香水をつけないようにしているので、香水をつけるときは特別感があるというか、休みの日だ〜♪って嬉しくなります。
─ 俳優業を始めたきっかけは?
高校までずっと野球をやっていたんですけど、途中で怪我をしてできなくなってしまったんです。それで入院中にいろんな作品に出合ったのが俳優を志すきっかけになりました。それと僕は飽き性なので、将来を考えたときにずっと同じことはできないなと思ったんです。俳優になって、いろんな人の立場になって、いろんな景色を見てみたい、ただそれだけでした。そこから、どうやったら芸能人になれるんだろうって考えて、まずはSNSでフォロワーを増やすところから始めようと。地道に続けてきて、約4年前に初めてドラマに出演することができました。
─ その頃と今、向き合い方は変わりましたか?
役者を始めた頃はただまっすぐな感情だけで芝居していましたが、今は自分が求められるものをちゃんと理解しなきゃいけないと感じるようになりました。役者業って正解がどこにも転がってない、むしろ正解は世論が決めるものだったりすると思うんですが、いろんな方から「この作品本当に良かった」って言ってもらえる声は、いちばんのご褒美だなって思います。だけど、まだまだ自分の芝居に満足したことはなくて、一生終わりが来ない気がしていますが、でもとにかく楽しいです。僕、作品が終わると熱中していたぶんバーッと熱が出ていって、すぐ次の作品をやりたいってなるんです。そういう意味でも飽き性なのかな。でもあとさきを考えすぎてもキリがないし、今を疎かにしたくないので明日がなくなっても後悔しないように、毎日を楽しく全力で挑んで生きてます。

─ 2026年にスタートする大河ドラマ『豊臣兄弟!』に出演されるということで、ひとつの大きな転機になりそうですね?
なると思います。2024年の連続テレビ小説『おむすび』に出演させていただいたのですが、終わってすぐ次に目指していたのが大河ドラマだったんです。その時は、“止まりたくない”という、ただ熱意だけがありました。でもまさかそれがこんなに早く実現することになって、武者震いしてしまいます。それくらい転機になる自覚もありますし、大勢の方に観ていただけると思うので、独り善がりではなく、今の自分にできることを務めたいと思っています。僕の演じる石田三成は、人によってイメージが違うと思うし、じつはまだ作品中でどんな人物像になるのか決まっていないのですが、プロデューサーさんが情報解禁のコメントで、僕のことを「繊細なお芝居が素晴らしかった」と言ってくださっていたんです。そのような評価をいただいたからには、その期待に応えながら、観てくださる方や先輩方に認めてもらえるように、この伝統ある作品に全力で挑みたいです。
─ 2026年はどんな年になりそうですか?
2026年には26歳になるのですが、大人らしくいようと思いつつ、まだ若くありたい気持ちもどこかにあって。大人っぽさと若さを求められる狭間にいると思うので、そのどちらにも応えられる人間でありたいです。それと芝居に揉まれる一年になりそうなので、高くジャンプするためにはしっかりしゃがむじゃないけど、俳優として、男として成長する年にしたいです。プライベートではゴルフを頑張りたいです!(笑) 今スコア116なので、年内に100を切りたいですね(取材は11月中旬)!
松本怜生
2000年生まれ、愛媛県出身。2022年に俳優デビュー。『パパとムスメの7日間』(TBS系)で連続ドラマ初レギュラー出演を果たして以降、連続テレビ小説『おむすび』(NHK)や『シンデレラ クロゼット』(TBS系)などで存在感を示してきた。2026年1月4日(日)放送開始の大河ドラマ『豊臣兄弟!』(NHK)では石田三成役に抜擢され、さらなる飛躍が期待されている。
Photography RYUNOSUKAE KANAYA
Hair & Makeup TOMOMI SHIBUSAWA @BEAUTY DIRECTION
Styling YOH U @TRON
Edit & Interview YUKA ENOMOTO
こちらの情報は『CYAN MAN 2026年2月号』に掲載された内容を再編集したものです。